防衛白書に近隣諸国条項を適用か??
『政府は、当初30日に予定していた平成22年版防衛白書の閣議了承を先送りすることを決めた。白書では、日本固有の領土でありながら韓国が不法占拠を続ける竹島について、「領土問題が未解決のまま存在」と明記しており、これに対する韓国側の反発に仙谷由人官房長官が配慮し、防衛省に先送りを指示した。日韓併合100年を迎える8月29日以降まで了承を控える。外交問題を理由にした了承先送りは異例で、防衛省内には「弱腰すぎる」との不満もくすぶっている。・・・』(産経新聞)
文部省の規則(告示)には教科書用図書検定基準というものがあり、「近隣アジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること」と規定されている。所謂「近隣国条項」である。
近隣諸国条項というのは、たとえ事実であっても、中国や韓国が嫌がることは金輪際言ってはいけないという異常な自己規制である。これはもちろん世界中で日本にだけある奇妙な約束事である。
この近隣諸国条項は教科書検定だけでなく、最近では防衛省にも適用されることになったようである。
自民党政権時代、福田康夫首相(当時)は「相手が嫌がることはしない」という迷文句を吐いて、靖国神社の否定に止まらず、竹島、尖閣、北方領土などすべての領土問題を曖昧にした。
民主党というのは前政権が行ったことはすべて否定するものだと思っていたが、こうしたことだけは政権交代してもしっかり引き継いでいる。
今回のことで中国、韓国は、押せば日本はどこまでも引くということに意を強くしたであろう。しかもこのことは、国土を守る使命を国民から託されたはずの防衛省にあっても同じという意味で非常に危険な状況になったものである。
今年末には防衛大綱の改定が予定されているようだが、近隣諸国条項の適用は厳に慎んでほしい。
決して「相手が嫌がることはしない」などという基本方針を掲げないことを願うばかりだ。(灯台守)
文部省の規則(告示)には教科書用図書検定基準というものがあり、「近隣アジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること」と規定されている。所謂「近隣国条項」である。
近隣諸国条項というのは、たとえ事実であっても、中国や韓国が嫌がることは金輪際言ってはいけないという異常な自己規制である。これはもちろん世界中で日本にだけある奇妙な約束事である。
この近隣諸国条項は教科書検定だけでなく、最近では防衛省にも適用されることになったようである。
自民党政権時代、福田康夫首相(当時)は「相手が嫌がることはしない」という迷文句を吐いて、靖国神社の否定に止まらず、竹島、尖閣、北方領土などすべての領土問題を曖昧にした。
民主党というのは前政権が行ったことはすべて否定するものだと思っていたが、こうしたことだけは政権交代してもしっかり引き継いでいる。
今回のことで中国、韓国は、押せば日本はどこまでも引くということに意を強くしたであろう。しかもこのことは、国土を守る使命を国民から託されたはずの防衛省にあっても同じという意味で非常に危険な状況になったものである。
今年末には防衛大綱の改定が予定されているようだが、近隣諸国条項の適用は厳に慎んでほしい。
決して「相手が嫌がることはしない」などという基本方針を掲げないことを願うばかりだ。(灯台守)
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