ああ、他人事。
三月三〇日、NHK番組『総理に聞く』に耳を傾けた。
政治問題が山積する日本の舵取り役であるべき福田康夫総理の考えを聞くには格好の機会と期待したが、その期待は番組開始早々に裏切られた。福田氏の目指す政策もその実現への熱意も全く伝わってこないのである。
聞き手が「農薬入りギョーザの問題やチベット問題を抱える中国に対してどのような姿勢で臨むお考えですか」と尋ねたことへの答えが福田氏の本音、本質をよく表している。福田氏は応えて曰く「日本は環境に関する技術が一歩先んじている。中国に対しては環境問題の解決、改善について大いに協力していきたい」というのである。
中国産の食品では何人もの被害者が出ている現状や、チベット人の人権を蹂躙し、文化を破壊している中国が世界中から批判を浴びている現状であっても中国の環境問題の改善に協力したいというのだから、福田氏はいったい目と耳をどこに向けているのか、唖然とする思いである。福田氏が唱える日中友好の本音が窺える。
毒入りギョウザの被害者も、蹂躙されるチベット民族もどうして環境問題への協力につながるのか。福田氏にしてみればまったくの他人事なのであろう。否、他人事などではなくただ厄介な存在なのである。
「信なくば立たず」とは格言であるが、人々の信を得てこそ成り立つ政治である。しかし、福田氏にとってはまったく無縁の言葉といえるだろう。
五月には胡錦涛首席の来日が予定されているようだが、福田氏が今からこのように卑屈な姿勢でいては結果は見えている。
安倍内閣は中国へのODAの終結を決めたが、後継の福田内閣は環境協力とやらでその穴埋めにしようというのである。環境問題への協力とは聞こえがよいが、詰まるところ資金提供にすぎない。これこそ朝貢外交の見本である。
政治問題が山積する日本の舵取り役であるべき福田康夫総理の考えを聞くには格好の機会と期待したが、その期待は番組開始早々に裏切られた。福田氏の目指す政策もその実現への熱意も全く伝わってこないのである。
聞き手が「農薬入りギョーザの問題やチベット問題を抱える中国に対してどのような姿勢で臨むお考えですか」と尋ねたことへの答えが福田氏の本音、本質をよく表している。福田氏は応えて曰く「日本は環境に関する技術が一歩先んじている。中国に対しては環境問題の解決、改善について大いに協力していきたい」というのである。
中国産の食品では何人もの被害者が出ている現状や、チベット人の人権を蹂躙し、文化を破壊している中国が世界中から批判を浴びている現状であっても中国の環境問題の改善に協力したいというのだから、福田氏はいったい目と耳をどこに向けているのか、唖然とする思いである。福田氏が唱える日中友好の本音が窺える。
毒入りギョウザの被害者も、蹂躙されるチベット民族もどうして環境問題への協力につながるのか。福田氏にしてみればまったくの他人事なのであろう。否、他人事などではなくただ厄介な存在なのである。
「信なくば立たず」とは格言であるが、人々の信を得てこそ成り立つ政治である。しかし、福田氏にとってはまったく無縁の言葉といえるだろう。
五月には胡錦涛首席の来日が予定されているようだが、福田氏が今からこのように卑屈な姿勢でいては結果は見えている。
安倍内閣は中国へのODAの終結を決めたが、後継の福田内閣は環境協力とやらでその穴埋めにしようというのである。環境問題への協力とは聞こえがよいが、詰まるところ資金提供にすぎない。これこそ朝貢外交の見本である。
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